「ビジネスクラスに乗る時に実践したい3箇条」でプロ客になろう
ビジネスクラスって響き、良いですよね。
何度乗ってもワクワクするし、もう旅の目的が飛行機になっちゃうんじゃないかってくらいはしゃいでしまいます。
搭乗日までを指折り数えて、何度見ても変わらないホームページをずーっと眺めちゃったり、いろんな人が書いたブログの記事を読みまくって予習したり…。
でも、「どんなサービスが受けられるのか」に言及した話は多いですが、「どんな風にサービスを受けたら良いのか」に言及する人はあまり居ません。
誤解を恐れずに言えば、ビジネスクラス以上のサービスは、エコノミークラスとは雲泥の違いです。庶民と貴族の待遇差くらいあります。
つまり、それは「庶民感覚で乗ると痛い目を見る」ということの裏返しでもあるのです。
実際には高い金出して乗るわけですから何もかも航空会社がサポートしてくれるわけですが、やはり「そういう世界の振る舞い方」も知っていて損ではありません。
今回は、過去の搭乗経験から得た知見を元に、ビジネスクラスの飛行機で通用する「プロ客」の定義を考えてみました。
それでは、日本へ向けて出発します。
— さるのっち隊長 (@hirobanosaruno) 2020年2月6日
長い旅だった…。 pic.twitter.com/X3zv20Um3g
1、挨拶がしっかりと受け答えできる
挨拶は全ての基本です。「私はあなたと対話する意思があります」という形式的な表明であり、その後の全てに関わってくることです。
特にビジネスクラスやファーストクラスでは、エコノミークラスと違って、この「挨拶」という儀礼を通して受けるサービスが大半を占めます。
エコノミークラスであれば、後は飲み物が来た時に紙コップを貰って「フィッシュorチキン?」に回答すれば後は自由ですが、ビジネスクラスやファーストクラスでは、食事の内容を聞かれたり、詳しい飲み物を聞かれたり、食事後にはベットメイクしたりと、何かする度にCAとコミュニケーションを取る必要が求められます。
相手も人間です。メイドロボットではありませんし、これから長時間を共にしようとするのですから、互いに気持ちよくサービスが進行できるよう、乗客である我々もサービスに協力姿勢を見せることが大切です。ATフィールドを作ってサービスに命令するなど言語道断です。
到着までの長い時間にどれだけCAから素敵なサービスが受けられるのかは、この時点で決まると言ってもいいでしょう。座席のクォリティなど所詮はオマケでしかないのです。
色々言いましたが、イヤホンを外して、相手の目を見て、乗せていただける感謝の気持ちを持ってサービスを受ける。これだけでいいのです。簡単でしょ?
2、機内での食事を完璧にコントロールできる
子供の頃、親から「ご飯粒1つでも残すなんて許しません!」と叱られたことのある家庭は多いと思いますが、飛行機の中では別です。
普段と違う環境や食文化の中で、口に合わない料理が出てくることもあるかもしれません。特に洋食料理には経験したことのないような味のする料理もあり、無理に食べるとそのまま体調を崩してしまう恐れもあります。せっかくビジネスクラスに乗ったのに、体調を崩して旅程に影響が出たら意味がありません。
最も理想的なのは、出発前にラウンジで好きなものを食べ、機内では「いりません」と言えることですが、それが出来るのは本当に乗り慣れた玄人だけです。私みたいにせいぜい数回程度しか乗ったことのないような人間にはとてもじゃないですが勿体なさすぎてそんな勇気はありません。
ですから、もしも「あ、ヤバい」と思ったら遠慮無くCAに下げてもらいましょう。バイキングで残すのとは訳が違いますから、怒られることはありません。無理に食べてゲロぶちまけるよりかはマシです。
帰国したら次は食べられるように近所の洋食屋で特訓するか、次は和食にしましょう。和食ならだいたい食べられます。
1週間ぶりにしっとりとしたお米と禁断症状の出ていた緑茶を頂けたのでとても嬉しい。
— さるのっち隊長 (@hirobanosaruno) 2020年2月7日
ANAはメインもアラカルトも豪華でいいけど、和朝食こそが至高のメニューである。異論は認める。 pic.twitter.com/fjtIvN4w8r
3、ワガママな身の振り方は人間の本性を表すことを理解している
「自分専属のメイドがいる」というのは本当に気持ちの良いことです。ボタンひとつですぐ来てくれて、身の回りの世話を全部やってくれることなんて日常生活ではまずありません。
だからこそ、サービスを受ける人間は紳士でなくてはいけません。航空会社が日々サービスの改善に全力を尽くすように、我々もまた、サービスを受けるプロ乗客として改善を続けなくてはいけません。
ですが、分かっていても、気持ちの高ぶりというのは簡単に抑えられるものではありません。ましてハレの日に乗るのであれば、ついつい行動も大胆になってしまうものです。
飛行機の中だけではありません。手荷物を預ける時、ラウンジで寛ぐ時、搭乗の順番待ちをする時、手荷物を受け取る時…。特にステータス分けされているサービスは要注意です。もしかしたら指摘されてなかったかもしれないけど、後で自分で振り返ってみて恥ずかしくなることもたくさん経験しました。
自分では意識していなくても「俺はビジネスなんだぞ!」「上級ステータスだぞ!」という心の声はしっかり行動となって現れます。
それが「良い意味」で現れるような人でありたいですね。
繰り返しになりますが、座席なんて所詮オマケ要素です。たまに国内線で国際線機材!!!という乗り得便があり、ビジネスクラスの席に座ることもありますが、想像するよりも快適ではありません。
私はその時、いかにサービスが大切な根幹であったのかを強く実感しました。
もし本当のビジネスクラスに乗ったことがなくて、「あの座席がビジネスクラスなんだ」と思っている人がいたら、ぜひ本物に乗ってみてください。きっと世界観が変わりますよ。
その際にはぜひこの三箇条を実践してください。紳士なプロ客にはきっと素敵な空の旅が待っているはずです。
かぐや様の実写化映画がクソだと思った理由と、実写化映画で原作ファンが取るべき立場について考えてみた。
海外に向けて飛ぶ長い長距離便の機内、狭いスペースでも一時的に広い世界へ旅に出られるのが「機内エンターテイメント」です。
中でも映画はすこぶる楽しいもので、過去の名作はもちろん、国内で公開されていないものや、まだBDになっていない作品も観られたりするので、一端としては「BDの購買促進」にも繋がるなぁと思いながら、観たことのない映画にチャレンジするのです。
先日は兼ねてより気になっていたものの、結局行く勇気のなかった『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』を機内エンターテイメントで観ることが出来ました。
出来たんですが…まぁ色々言いたいことがあって、いまこうしてカタカタと文章を打っているわけです。
少し長くなりますが私の愚痴にお付き合いいただければ幸いです。
「実写映画化で1番大切にしないといけないのが原作ファンであって欲しい」と願うのは、実写化まで原作者を支えてきたファンとして大切にしたいスタンスではあると思うのだけど、実際に1番大切なことは何かと冷静に考えたらやっぱり「金」ですよね。
売れなきゃ赤字抱えてスタッフが露頭に迷うのです。ただでさえ映画にお金を割く人が減っている中で「数字を取ること」に必死になるのはある意味大切なことでもあります。
最終的に実写化によって原作本がPOPとかルビに「実写映画が大ヒット!」とか書かれて平置きされて、原作者に印税が入ってくれるようになれば、多少金額の差はあれど全員が潤うのです。悪いことって何も無いですよね。
クソみたいなもの投げつけられた原作ファン以外にとっては。
だからもういいですよね。儲けるだけ儲けて踏み荒らされた砂漠の上に立つ人間の言うことなんか所詮何も生産性が無いのです。だったら好き放題言ったっていいですよね。
そういうわけで、僕なりにこの映画がクソだったと思う理由と、そこから考える「実写化映画で原作ファンとして取るべき立場の考察」をしてみたいと思います。
1、悪いのは脚本であってキャストではない
私はこの映画を見る前から期待していなかったものが1つだけあります。それは「キャストのリアリティ」です。
アニメのように完璧な再現をする役者などいません。ここは2次元ではなく3次元なのですから、3次元には3次元なりの表現方法があるのです。
そして私はその意味で、好意的に「裏切られた」とも言えます。実力もないのに顔だけで売れてるような美男美女アイドルというのは反吐が出るほど嫌いですが、この作品に限って言えば、キャストは原作をキチンと理解して表現していようとしていたと感じました。
いい加減な演技をする作品って、結局俳優が役になりきれてないんですよね。本気でやってくれているから、作品を鑑賞中も「あ、キンプリが演技してる!」とか「橋本環奈ちゃん可愛い!」とか意識しません。
そこに居るのは「白銀御行」と「四宮かぐや」なのです。変顔の橋本環奈さんではありません。
藤原書記は先行していたアニメから入った人がガッカリしないように声まで似せる努力をしてくれているんです。ここまでやってくれる人が居るんだと思ったらそりゃファンとしては嬉しいですよ。実写化でいちばん批判の的になりやすく、期待されていなかった「キャストのリアリティ」に関して僕は特に批判する要素は見当たりませんでした。
じゃあ何が悪いのかって「脚本」ですよ。なんですかあれ、2時間の制約の中で上手に落とし込もうとした形跡があるのは認めますが、いくらなんでも雑すぎるでしょう。
特に酷いと思ったのが、俗に言う「チンチン回」の扱い。
過去の話で「勉学ひとつで真の天才から尊敬を受ける男」や、「箱入り娘すぎてピュアな心を弄ばれる女の魅力」という前提知識を蓄積させていくからこそ、あの場所で「チンチン」の笑いが開花するというとても印象深いシーンだったはずなのに、ただ女の子にチンチンと言わせたいだけ。否、橋本環奈さんに「四宮かぐやの仮面」を介してチンチンと言わせたいだけのようにしか見えませんでした。
この時点で僕はもう見るのをやめておけば良かったと思ったし、劇場に行かなくて良かったと心の底から思いました。いくらコック(キャスト)が努力したって、レシピ(脚本)がいい加減では食材は泣くしか無いのです。
その後のお見舞い回も花火回も、時間の制約の中で落とし込もうとした形跡があることは認めますが、そこまでしてやる必要あったかと疑問しか残りませんでした。その割に改変してまでやったオリジナル展開は最低としか言いようがない。
それでもまぁ、これは実写映画化なのですから、向こう側の世界でウケが良くなるようにアレンジした結果なのでしょう。初見さんが笑っていて、興行収入という目に見える結果がすこぶる良かったことを思えば着地点として悪くないのかもしれません。
納得はいきませんが…。
2、作品に没頭させようという気がまるでない。テレビバラエティを観ているよう。
批判を覚悟で断言しますが、映像表現とは「引き算の世界」です。
少し思考実験をしてみましょう。何でもいいので「名作」と呼ばれる映画を想像してみてください。古典的な作品でもいいし、商業目的の大衆映画でもいい。自分の好きな映画を思い浮かべて…。
出来ましたか?ではその本編中に「テロップ(字幕とスタッフロール以外にコンピューターで入力される文字)」は出てきますか?
出てきたという方はこの映画が向いていると思いますので、ぜひツタヤなりBDを買うなりして楽しんでください。
大多数の方は「無い」と気づいたと思います。
Windowsムービーメーカーに搭載されているような一見カッコいい切り替えエフェクトとか、実際の映画で使っているところを観たことがありますか?無いですよね?
私がまだ映像制作のビギナーだった頃、師と仰いでいた先生から耳にタコが出来るほど言われたのが「それは必要なのか」という指摘です。
ああいうのは使うだけで何となく「プロっぽい映像」になるのですが、実際のプロが使うのはせいぜい「軽いディゾルブ(映像がゆっくり透明になって切り替わるやつ)」程度です。何故かと言うとそれ以上の過度な演出は「映像を台無し」にするからです。
映画は「映像」で表現する世界です。中身がテキストアニメーションでないなら、必要な映像は最初からカメラに収めておくことが大切です。
画角、高さ、ズームサイズ、カラーフィルター、ドリー…映画が生まれてから100年以上経ちますが、その為に必要なテクニックは一冊の教科書に収まらないほど存在しています。それでもなお表現しきれない部分を編集の段階で「ひとつまみのスパイス」として使うからこそエフェクトは輝くのです。(『ゆるキャン△』の「\コンニチハ/」などいい例でしょう)
では今回の映画はどうでしょうか。開始数分で無駄にギラギラのエフェクトがかかりまくり、知りたくもない解説者の顔がワイプで現れます。
この手の過度な演出が起こす副作用とは「素人っぽく見える」という点と「作品に没頭できない」という点です。いくらキャストが素晴らしい演技をしていても、ギラギラなエフェクトが現れることで「ああ、ぼくは今スクリーンの前に座ってるお客様なんだ」と現実に引き戻されます。せっかく悶々とした白銀会長に感情移入しようとしているのに現実に戻されるのです。
本気で「ふざけてるんですか?」と言いたくなりました。素人YouTuberじゃないんだから、興ざめするような演出はやめて欲しかった。あの医者とか医者とか医者とか。
映像技術の進化で、誰でも簡単にテロップをすぐに入れられるようになり、安易に解説を文字で入れたがるような文化を否定するわけではないですが、そういうのは月9ドラマ止まりにして欲しかった。(信じられないことですが、最近のドラマはそういうのバンバン入れるのが当たり前みたいです。僕には気持ち悪くて仕方ないですが。)
この映画も、「テレビ的な構造をしたバラエティ番組の延長線上にある短編テレビドラマの劇場公開」と言った方が妥当ではないでしょうか。
そういうのがお好みの方には楽しい映画かもしれませんが、実写化成功例としてよく挙げられる『デスノート』みたいなものを期待している人にはガッカリ以外の何者でも無いでしょう。
結論、ファンとして取るべき立場とは?
最初にも言いましたが、いくらファンがケチを付けたところで、結局それが儲かっているのなら失敗ではありません。全く違う世界の客層を取り込めて、さらにファン層を拡大できるのなら、それも良いことです。
映画論でも大衆向けの商業作品は、それ自体に存在価値があることを認め、決して「芸術性が無い」とかいう頭ごなしの批判をする風潮はありません。映画にはそれなりに生まれる意味と、与えられた使命があるのです。
他作品で申し訳ないのですが、『神のみぞ知るセカイ』という作品中には「足りないDはDREAMで超える」という言葉があります。
2D(二次元)と3D(三次元)の間には「リアル」という壁があるものの、2Dにはそれを「夢」で乗り越える力があるという話ですが、私も本当にその通りだと思います。
あんなクソ映画、どうせDREAMで乗り越えていく原作になど到底及ばない代物なのです。「絶対に交わることのない世界で原作が続いていくために無関係な世界の金を巻き上げてきてくれて本当にありがとうございます!!!」くらいの気持ちで心優しく迎えてあげるのが本当はいいのかもしれませんね。
僕は絶対にお金を出しませんけどね。こんなん買うくらいならアニメのBDを買います。
セントレア空港ラウンジは「MOTTAINAI」の戦場であるという話
「年末年始の帰省ラッシュ」がニュースでよく見かけられるようになると、いよいよ1年が終わるという実感が湧いてきますね。
私は実家が県内なので、帰省と言ってもガラガラになった通勤電車で帰るだけなんですが、身内の中には上京した人も居るので、それなりに気にはなるニュースではあります。
さて、そんな帰省ラッシュの定番といえば「新幹線」ですが、中には飛行機で帰る人も居ると思います。混雑している空港は誰だって嫌ですよね。
待ってるだけで年を越してしまいそうな保安検査場には、いつまでも上着を脱がず、ベルトも外さず、再三の注意も虚しくカッターを持ち込んでしまう人も続出し、普段よりも一層余裕をもった行動が必要となります。
だからといって国内線で2時間も前から空港へ行くのも時間を持て余すので嫌ですが、そんな悩みを解決してくれるのが空港ラウンジです。
広い待合室、飲み放題のジュース、騒がしい子供の居ない静かな空間で優雅なコーヒーブレイク…。年末年始のようなラッシュ時期ともなれば、気分はまるで王様です。
羽田、成田を始めとした主要空港なら勿論のこと、地方空港でもよく見かけるようになりました。私の拠点である中部国際空港(セントレア)には何とラウンジが9つも存在します。規模の割に随分多いぞ!
ラウンジ入室には基準があって、一般的には基準が厳しいほど「質が良いラウンジ」と言われていますが、セントレアの場合は例外で、一番入室基準が緩い「プレミアムラウンジ・セントレア」の方が質が良かったりします。
プレミアムラウンジ・セントレアの凄いところは…
ただのカードラウンジなのにビールが飲める!
次に、カードラウンジなのにビールが飲める!
そして、カードラウンジなのにビールが飲める!
この3つです。しかもビールが飲める上に、到着後でも使えるとあって、行くと大体人で埋まっています。一般的なカードラウンジは有料です。これはすごい!
(ま、僕はビール飲まないんだけど…)
しかも、地元名菓を大量に取り揃えており、最近何かと話題の「八十亀ちゃん」が意地でも人にあげないことで有名になった「しるこサンド」もちゃんと取り揃えあります。ぶっちゃけ「軽食だけ」で言えば羽田の国内線ANAラウンジより上と言っていいでしょう。
あっちは入室基準がもっと厳しい割に、柿ピーとか入った軽いおつまみしか無いので、酒を飲まない人には正直言って魅力が分かりません。
唯一の欠点は、このラウンジが「制限エリア外にある」ということです。つまりここでのんびりしていたら、飛行機に乗り遅れるということです。時間には注意しましょう。
一方で制限エリア内にもラウンジがあります。こちらはANA・JALの上級会員しか利用できない「基準が厳しい方のラウンジ」になりますが、実は中がすごくショボい!
このラウンジの残念なところは…
航空会社のラウンジなのにビールが飲めるだけ!(狭い)
次に、航空会社のラウンジなのにビールが飲めるだけ!(狭い)
そして、航空会社のラウンジなのにビールが飲めるだけ!(狭い)
この3つです。しかもビールが飲めるだけ(狭い)な上に、到着後は使えないとあって、行くと大体人が居ません。一般的なカードラウンジでよりも低い待遇です。これはひどい!(しかも私はビールを飲まない)
しかも、地元名菓と言うほどでもない「岩チョコ」が鎮座しているだけで、プレミアムラウンジより品数が少ないです。座席にも全部にコンセントが備え付けてあるわけではなく、見た目にも快適そうとは言えません。名古屋人はこの残念すぎるラウンジを見て「修行なんかやるもんじゃねぇな」と悟るわけです。
ですが、私はこのラウンジの真の実力を知っています。それは「MOTTAINAI」を捨てる利便性という実力です。
世間でやれ「贅沢なラウンジ!」だの「高級ラウンジ!」だの言われている場所の多くは、広いスペースと豪華な軽食ばかりが目にいってしまいます。しかし、空港ラウンジ本来の目的は「出発までのひとときを快適に過ごす」ことです。
広いということは、それだけ「移動に不利」ということの証であって、ラウンジの中で遭難してしまっては意味がありません。その点このラウンジは狭いことが逆に利便性にかなっています。入室から10秒で座席にたどり着けるラウンジなど他には無いでしょう。逆も然りです。
また軽食も、沢山あれば「MOTTAINAI」からそれだけ試したくなるのが人間です。ビールもそれだけ進みますね。ですがそのせいで体調を崩したり、現地で美味しいものが食べられなくなったら問題です。
ただそこに邪魔されない席があり、適度につまみとフリードリンクがあり、どんな方向オンチでも10秒ですぐに搭乗口へ向かえる。
「ほーいいじゃないか。こういうのでいいんだよこういうので。」
これが、セントレアの強みです。羽田の豪華なラウンジをもってしても、この利便性には敵いません。今では私のお気に入りの一つです。
ステータスをお持ちの方は、是非利用してみてください。「MOTTAINAI」の煩悩から解脱された皆様であれば、きっと満足いただけると思います。
「セントレアの制限エリアは専用の国内線ANAラウンジがないのでクソ」という話はよく聞きますが、実のところを言うと共用ラウンジは入室から着席まで超コンパクトに纏まっていて、飲み物はもちろんおつまみも地元銘菓が置いてあり普通のANAラウンジより充実していたりします。ここはマジ便利。 pic.twitter.com/hD3qTyBVKP
— さるのっち隊長 (@hirobanosaruno) July 6, 2019
それでは今回はこの辺で。皆さま良いお年を。
ANAマイルを使って「ほぼ」世界一周航空券を発券してみた。
気づけば今年もあと5日。令和元年はあっという間に終わってしまいますね。皆さんはやり残したことありませんか?
私は運動を少し怠ってしまい体重が増えた気がします。友人が口を揃えて「太った?」と聞いてくるのが悔しくて、最近は手前の駅で降りてウォーキングをしています。おっさんかよ!
さて、皆さんはもうご存知と思いますが、今日はこんなツイートが話題になりました。
ぼく「こんな状態でいい話などあるものか…」
— さるのっち隊長 (@hirobanosaruno) December 25, 2019
ANA「代替便をご用意いたしました。お客様のお座席は737からA350の豪華フルフラット仕様に変更となります。あと地味にアフリカの滞在時間が伸びました。メリークリスマス」
ぼく「南半球のサンタクロースはスケールがデカいな…ありがてぇ…」
(もちろんサービス業で天下を取ったANAですので、こんな気の利いたジョークまがいの対応はしません。多少の脚本はお許しください)
今年もクリぼっちで寂しく終わると思っていたら、思わぬサプライズでした。
ただ、事実関係を詳しく知りたいという声もあって、今こうやってiPadで黙々と文章を打ち込んでいます。
詳しい旅行プランとか書いちゃうと防犯上もよろしくないし、何より「身バレ」が怖いですからね。記事タイトルの通りスケールがデカいので、既に上司には休暇交渉で旅行スケジュールが知れ渡っています。うっかり見つかっちゃったら毎日HNで呼ばれる公開処刑は免れません。
というわけで正体を知っているそこのキミは気付いてもお口チャックだぞ♪おじさんとのお約束だ!
世界一周旅行って何だろう
世界一周旅行と聞いて多くの人が真っ先に思い浮かぶのは「豪華客船の旅」だと思います。地方都市に行くとよく商店の窓に「100万円!」とか貼ってあるやつですね。
ですが、船は所要時間が凄い!一度出発したら半月そこらでは絶対帰ってこれません。時間が有り余ってるセカンドライフ勢や、自分探しの旅に全力な大学生くらいしか選択の余地はありません。
そこで飛行機ですよ奥さん!
飛行機なら最短3日で地球一周出来ちゃいます!
価格も35万円くらいからOK!他に燃油サーチャージ代やらホテル代やら色々かかりますが、全部含めても100万は行かないでしょう。
…とは言っても、旅行代にポンと100万円出せる人はそう多くありません。まして30にも満たない若者に100万円など夢のまた夢。私もそんな金はありません。
金がないならマイルで飛べばいいじゃない!
しかし、金こそ無いものの、私にはANAマイルがあります。
一度の旅行に100万は出せませんが、昨年はANAプラチナメンバーを目指して貯金を投入!休みを見つけてはアジアを飛び回っていたお陰で大漁のマイルが溜まっていました。
更に生活費や日々の旅行代を全てをクレジットカードにしてコツコツと貯め続け、気づけば何と10万マイル超え!
よりどりみどりとまでは言いませんが、世界中どこへでも行けるようになりました。
「どこへだって行けるなら、マイル世界一周旅行だってイイよね!」というのが今回のお話になります。
世界一周旅行はマイルがあるだけじゃダメ
ところがANAに電話して「世界一周旅行のチケットをくれ!マイルならいくらでも出す!」と言っても、ANAは「ある理由」から発券してくれないかもしれません。その理由がこれ
出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降になります。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tukau/award/tk/zone.html
全日程に10日以上の旅行期間が無いと、マイルを使った世界一周旅行は発券不可能なのです。この時点で多くの人が振り落とされます。もちろん私もその内の1人です。新婚旅行の名目でも立てない限り、こんなに都合よく休みをくれる会社はそう無いでしょう。
地球を一周しなければ問題なかろう
「 世界一周旅行は無理です」で終わってしまっては面白くありません。要は地球を一周しなければいいんですから、地球を一周せずに作れる「一筆書きの特典航空券」を目指すことにしました。
ここから「ほぼ」世界一周航空券を発券するまでの長いお話が始まります。
「タイトル詐欺じゃないか!」という人はブラウザバック推奨ですが、もしよろしければお付き合いください。
プランを立てるだけなら意外と簡単!
「一筆書き」 と聞くと鉄道好きな方はパッと察していただけると思います。
そうです、あの「一筆書き」です。
名古屋市内を出発し、東海道新幹線で東京へ行った後、北陸新幹線を経由して北陸回りで名古屋市内へ戻ってくる…といった普通の旅行者なら絶対発券しないヘンテコなきっぷとルールは大体同じですので、コツさえ掴め誰でも簡単にプランが作れます。
そう、プランだけならね…。
飛行機の場合は電車と違って「確実に座席を押さえる」という作業が必要になります。これが実に厄介で、いくらプランが立てられたとして、一区間でもその日の座席に空席がなければ発券することができません。電車のように「とりあえず乗車券だけ作っちゃえ!」という荒技は使えないわけです。
しかも特典航空券には、俗に「特典枠」というものが存在していて、たとえ巨大なジャンボジェットだったとしても、特典航空券で乗れる人数は制限されています。ましてビジネスクラスともなれば片手で数えられるくらいしか無いとも言われています。
これが飛行機における一筆書きの難しさであり、プランを練る面白さでもあるのです。
一筆書き=片道発券ではない
今回私が考えたプランはこちら
地図に載っている三文字の英数字は「3レターコード」と言って、各都市にある空港名を簡略化したものです。全部解説してもいいのですが、それは今回の趣旨から外れますので省略します。気になる人はググってみよう!
アジアあたりやらアフリカ辺やら色々回ってちゃんと一筆書きになってるでしょ?
これでざっと飛行距離がおよそ21000マイル。地球一周距離がおよそ25000マイルということを考えると、「ほぼ」1周ですね。なかなかいい数字じゃないでしょうか。
(キロ換算?おっと1万キロも違うとかそういうツッコミはナシで)
アメリカも南米もオーストラリアも行きませんが、元々の世界一周旅行じゃアフリカへ行く人は少ないでしょう。みんなヨーロッパ回りでおしまいです。
今回ANAから電話があったのはJNB(ヨハネスブルグ)とADD(アディスアベバ)を結ぶ飛行機で、ここをB737(テレビでやってるヤベー方ではない)で飛ぶ予定だったのが、何故かA350(テレビでやってるスゲー方)になりました。
しかも私が予約していたのは「ビジネスクラス」なので、ちょっと広めのお座席がフルフラットに大変身!これは嬉しいクリスマスプレゼントでした。
…話が逸れましたね。これはパッと見た感じ一筆書きのルートに見えますが、実はJNBで半分に割れています。つまり「JNBを目的地として、アジア回りとヨーロッパ回りをする航空券」なのです。名古屋から東京まで「往路のぞみ」「復路かがやき+しらさぎ」みたいなのと同じです。
これなら旅行期間が6日間しかなくてもOKです。アフリカの大地で存分にサーバルちゃんに食べられて楽しんできます。
ちなみにANAでは片道発券が出来ませんが、片道発券が出来るJALであってもこのような複雑なルートを片道で作ることはできません。それにこのルートにした理由がもう一つあります。
ガチ勢向け参考情報(興味ない人は読み飛ばしOK!)
JNBとBRUはゾーン区分から見て一見不可能に見える発券ですが、実はエリア区分で見るとアフリカもヨーロッパもエリア2に区分されるので、トランジットには影響がありません。
ヨーロッパ周遊は乗換回数に注意しましょう。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tukau/award/tk/zone.html
シンガポール航空の制限を逆に利用せよ!
航空マニアの間ではもはやお馴染みですが、シンガポール航空はANAと同じ「スターアライアンス」に属する航空会社で、とにかく「サービスの質が高い」ことで有名です。
実は10年ほど前に乗ったことがあるのですが、これが人生初の飛行機だったりしたもんだから贅沢な悩みです。
一番最初に美味しいところを味わっちゃったら、やっぱり使いたくなるのが人の性というやつで、普通に乗ればエコノミーで片道20万円くらいする区間を、タダで乗ってしまおうというわけです。
ところが…このシンガポール航空という会社は、特典航空券にえらく厳しい会社で、自社の最新型飛行機を主要路線に展開しておきながら、最新型飛行機のビジネスクラスは「他社のマイルでは原則乗せない」というなかなか手厳しい洗礼を課していることでも有名です。
SIN-JNBという片道10時間の直距離便がまさにこの最新型「A350」だったりしたもんだからこりゃ大変。自動的に往路であるJNBまではエコノミーしか乗ることができません。
しかし、前述の通りシンガポール航空はANAと並んで世界に名だたる最高のサービスを提供する会社です。エコノミーだろうと快適な旅を提供してくれるでしょう。
まして日本人が滅多に立ち入らないアフリカへ、聞いたこともないような航空会社のエコノミーで行くなど怖すぎます。こう見えてけっこうチキンですから。
だったら最初から往路はエコノミーで行くと割り切り、シンガポール航空を選んだわけです。
しかも往路をエコノミーに限定することで「マイルも節約」出来るのです。一石二鳥!
ー参考情報ー
ご搭乗のクラスが複数ある場合は、往路・復路それぞれに必要なマイル数の2分の1を適用します。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tukau/award/tk/zone.html
真の難関は「ヨーロッパ発着のビジネスクラス」
往路はエコノミーでも、復路は豪華にビジネスクラス!エチオピア航空という初めて聞く名前の航空会社も、ビジネスクラスなら安心です。(一応成田にも来ていますが)
ここからヨーロッパまで快適に移動し、成田を経由して帰国します。
ところが、ここで大きな難関が立ちはだかります。特典航空券を取ったことのある人なら経験があると思いますが…空席がないんです。ぜーんぜんない!
いやほんと笑っちゃうほど空席がありません。大事なことだから3回言いますよ。
エコノミーは空いていても、ビジネスはほとんど満席なんです。ファーストならもはや取れること自体が奇跡と言ってもいいでしょう。
もちろん、探せば空席はあります。ただし、スケジュールに沿った便が空いているとは限りません。
しかも私は4便も乗り継ぎます。4便全てに空席がなければ発券できないのです。
さらに、空席照会がまた厄介で、ANAは予約システムの仕様上、複雑なルートは一区間でも満席だと空席照会画面に表示されないのです。
ヨーロッパにはたくさん空港があります。主要区間でフランクルフルト、ロンドン、パリに検索を絞っても、途方もない量の検索が必要です。数学の確率問題を力技で解くようなもんです。
多くのマイラーがここで諦めます。それほど過酷なのです。
私も遂に諦めようと思いましたが、「もしかしたらプラチナメンバーの力で何とかなるのでは…(意味不明)」という微かな期待を胸にANAの予約センターへ直接電話してみることにしました。すると…
ありました。なんという奇跡。1席だけ残っていました。
ー参考情報ー
ANAの上級会員であるプラチナメンバーには、ANA便に限り、一般の特典枠に加えて、特別な枠が存在していると言われています。1席あったということは…つまりそういうことです。やったぜ。
しかも、残っていたのは「デュッセルドルフ」「ブリュッセル」という舌を噛みそうな名前の都市。国名で言うと「ドイツ」と「ベルギー」です。
そう、フランクフルトやロンドンといったメジャーな就航都市は埋まりやすいですが、それ以外の就航都市なら比較的空いているのです。これは是非覚えておきたい予約テクニックです。大きく二重丸を付けておきましょう。テストに出るよ!!!
さらに、知人から有力な情報が。
「ユナイテッド航空で検索するといいぞ」
これに関しては…まあ気になる人はお調べください。よく知らない人には説明しても凄さがよく分かりませんので省略!!!
ガチ勢向け参考情報(興味ない人は読み飛ばしOK!)
UAの空席照会システムは、複雑な経路も簡単な検索入力ですぐに出すことが出来ます。いちいち一区間ずつ入力する煩わしさはありません。
更に、予約日から先1ヶ月程度の空席情報を「複数のパターンを見ながら」チェックすることができます。まさに「神降臨」
この神サイトですが、もちろん無料で利用できます。
https://www.united.com/ual/ja/jp/flight-search/book-a-flight/redeemmiles
こうして、JNB-ADD-BRU-NRT-NGOという帰国ルートが完成しました。BRU-NRTはANAの長距離サービスを楽しんできます。
もっともサーバルちゃんに食べられていなければの話ですが。
でもお高いんでしょ?
ここまで読んでいただきありがとうございます。え?読み飛ばした?しょうがないなぁ。
テストを出すから正解を探してね。
Q.シンガポール航空の所属しているアライアンスの名前は?
Q.ヨーロッパ発着のビジネスクラス特典航空券を取るときの重要なテクニックとは何か?
では正解していただいたところで結論に移りましょう。
特典航空券はタダ同然と言っても、燃油サーチャージ代は発生します。
これがけっこう見落としがちで、無事に旅程が完成したと思ったら目ん玉飛び出るような金額を請求されたりするんです。目安として国際線1フライト1万円くらい。
だから、今回も6万円超ほど燃油サーチャージ代がかかり…ませんでした!
なんとビックリ、お値段たったの2万円超です。
もちろん不正はしてませんよ。安さの秘密は「エチオピア航空」です。
この会社、なぜか燃油サーチャージ代が異様に安いのか、そもそも徴収してないのか、この会社を経由するとめちゃくちゃ安くなります。
そして、今回の予約変更を行った張本人でもあります。理由はよく分かりませんが、まあ安くなるに越したことはありません。
結論:「ほぼ」世界一周旅行はアフリカへ!途中でエチオピア航空を利用し、ヨーロッパはメジャーな空港を避けると旅程が組みやすいぞ!
それでは今回はこの辺で、サーバルちゃんに会いに行くぞー!
ガチ勢向け参考情報(興味なくてもとりあえず読んどけ)
1Reg:TG645(NGO-BKK)(359)
2Reg:SQ979(BKK-SIN)(333)
3Reg:SQ478(SIN-JNB)(359)
4Reg:ET808(JNB-ADD)(350)
5Reg:ET728(ADD-BRU)(789)
6Reg:NH232(BRU-NRT)(789)
7Reg:NH495(NRT-NGO)(320)
Mile:90,000
Cost:¥25,250
私と通称「渋谷ハロウィン」 みんな巻き込んで大戦争の記録
私は10月生まれです。10月といえば今まで目立ったイベントもなく、「鉄道の日」という一部のオタクが喜びそうなイベントくらいしかない月でした。地元から神様すら居なくなるんですよ。もう残念すぎるじゃんと。
そんな中、数年で急成長を果たしたイベントが「ハロウィン」です。色々と問題もありますが、仮装するくらい別にいいと思います。街が活気溢れるならじゃんじゃんやって盛り上げるのは素敵なことです。でも銃器や鎌は怖がる人もいるから自粛してね!
渋谷ハロウィンとかいう「無許可仮装まつり」
News Up ハロウィーン疲れ?地味志向も | NHKニュース https://t.co/1l1m4JCJgx
— ひろばのさるの (@hirobanosaruno) October 28, 2016
地味ハロウィン?普通のハロウィンの間違いじゃないのか?渋谷のはただの「無許可仮装まつり」じゃん。
しかし、世間で注目されたハロウィンはあまりにも残念なもの。2018年10月27日、渋谷で暴徒化した若者数名が、通行中の軽トラックを横転させ、警察に逮捕されるという事件が発生しました。
あまり勘違いして欲しくないのは、私が通称「渋谷ハロウィン」を嫌っている理由としてハロウィンが悪いのではなく、渋谷スクランブル交差点という公共の場所を無許可で勝手に占有して騒いでいるというこの一点にあります。全国にはね、公共の場を許可もらって特別にお借りして通行する車両に協力を要請するようなハロウィンイベントが沢山あるんですよ。なんでそっちへ行かないのでしょうか。なんでわざわざ人の迷惑になるような場所で出かけて騒ぐんでしょうか。
2016年 「オタク・ウェイ戦争」勃発
私の名前を知らないという方も、このツイートは見かけたことあるかもしれません。
2016年10月30日、ある1つのツイートが大反響を呼び、各種ニュースサイトにも引っ張り出される事態になりました。
オタク勢が渋谷のハロウィン騒ぎをいい目で見ない理由って、扱いが差別的なのもあるんだけど、数でゴリ押して「こんだけ人がいるならまぁ仕方ないか」的な感じで警察もDJポリスとか動員して容認していくスタイルが「赤信号みんなで渡れば以下略」的なズルいと言う感情を湧き立たせるからだと思う。
— ひろばのさるの (@hirobanosaruno) October 30, 2016
そしてツイートは続きます。
オタクたちは自分たちが隅に追いやられる自覚を持って可能か限り迷惑をかけないよう何度も何度も議論を重ねて、やっとの思いで施設使用許可を取り付けて、自分たちで自警団まで作ってそれでもタラタラ言われるのに、なんであいつら適当に集まって騒いでポリスメンの一人も検挙しないんだって感じ。
— ひろばのさるの (@hirobanosaruno) October 30, 2016
元々オタク勢というのは、ハロウィンに相当する「コミケ」というイベント間接的に持っていて、年に2回東京ビックサイトをお借りしながら巨大規模でコスプレを楽しんでいます。その他にも全国で会場を貸し切ってのコスプレイベントが楽しまれています。
しかし、様々な問題から批判の声も多く「最低限会場を借りられるようなマナーをみんなでわきまえよう」という声がけを各運営が主体となって行なっています。故に「オタク気持ち悪い」の域から脱するような問題はほとんど(全部ではない)噴出していないのが現状です。
一方でウェイ族は、そのような舞台を持っていないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。代表的なのが「川崎ハロウィン」と呼ばれる日本最大級のハロウィンイベント。実態は違えど中身はコミケとそう変わりません。きちんと各方面に通達を出し、綿密な計画とルールを敷き、街全体が協力隊となって盛り上がっています。
にもかかわらず、渋谷の「無許可仮装まつり」はとにかく数で押し、勢いで集まり、いつの間にか警察まで味方につけて騒ぎ放題。誰が注意するわけでもなく、ゴミは放置され、仕方なく生活のために綺麗にすることを強いられた人達がボランティアでゴミを拾うという光景が幾度となく繰り広げられています。オタクが新宿SL広場をジャックして同人誌売り始めるようなものです。川崎でちゃんとお金払って楽しんでいる人たちは悔しくないのでしょうか。あんな連中と一緒にされるなんてあまりにも可哀想です。
ハロウィンはもともと悪霊を炙り出し、まとめて追い出すための儀式なので、「バカを炙り出し(国家権力で)まとめて鎮圧する」という意味ではバカ騒ぎのハロウィンは非常に理にかなった行動tうわ何をするやm
— ひろばのさるの (@hirobanosaruno) October 28, 2016
国家権力の力で来年と言わず、明日からでも中止に追い込んでいただきたく強く願うばかりです。ハロウィンはぜひ主催者の居る楽しいイベント会場で!
ネットリテラシーは「現代のサバイバル術」だ!
「ネットリテラシー」を身につけて ネット社会で生き残れ!
「フェイクニュース」「デマ情報」「バカッター」…今まで色々な言葉が生まれては「情報を正しく受けとることの重要性」が問われてきました。特にこの数年はマスメディアもその重要性を鑑みて「デマに注意しましょう」といった注意喚起を行うようになりましたね。
自慢ではないですが、私はこの事態を遥か昔(具体的には震災直後)から察知し、ずっと警鐘を鳴らしてきました。情報社会で生き残るための「サバイバル術」を知ることは、ネットの世界で長く生きていくための重要なスキルです。
人はそれを「ネットリテラシー」と呼びます。貴方もこれを読んで立派なサバイバーとしての大事な一歩を踏み出しましょう。
まずは「ネットリテラシー」をググってみましょう
はい、全部読みましたね。まだ読んでない人は一度戻ってちゃんと読み直しましょう。
ここに書いてあることが全てです。何も難しいことではありません。世間一般的に「やってはいけませんよ」「やったら犯罪ですよ」といったことはもちろん「うわさ話」「いじめ」「大嘘つき」といったことをやらない。たったこれだけで8割のスキルは磨かれたようなものです。ネットリテラシーなんて大層な言葉の割にやってることは実にシンプルです。
本当に気をつけなければならないのは「悪意のない行動」
では本当に気をつけなければならない残りの2割は何かというと、「友達が交通事故に遭った」「すごくお買い得な商品を見つけた」「災害情報が送られてきた」など「誰かから受け取った情報を扱う時」です。
自分が調べたり、関わっていない情報を扱う時、「それは本当の情報なのか」と一度立ち止まることが出来るかどうかで1割。
その情報を見極め、適切な形で取り扱うことが出来るかどうかで1割です。
この2割が本当に身につけなければならないスキルです。この部分に関して「気をつけましょう!」と言ってくる人は多いですが、どうすれば気をつけられるのかまで教えてくれる人はあまりいません。昔は経験で覚えたものですが、今それをやるともう取り返しが付かないので、失敗する前にしっかり磨いておきましょう。インターネット老人会名誉会員おじさんとのお約束だぞっ!
残りの2割はここに注目しよう!
ネットリテラシーが本当に必要になる時、大抵の場合そこには「拡散したくなるような情報」が転がっています。 例えば友人からリツイートで「災害情報が送られてきた」という例で考えてみましょう。
「建設会社の知り合いから聞いたんだけど、この前の地震であの県庁ビル、重要な鉄骨にヒビが入ってて倒壊の危険があるらしいよ!すぐ拡散して!」
重要なポイントは3つ!ここに注目しよう。
- 建設会社の知り合いから聞いた→伝聞情報(人から伝えられた情報のこと)
- あるらしいよ!→不確実な可能性
- すぐ拡散して!→考える時間を与えない
1、建設会社の知り合いから聞いた
ズバリ「誰から話を聞いたのか」がポイントです。今回は建設会社の知り合いから話を聞いたとありますので、やるべきことは「その知り合いが誰なのか」を調べること、そして「建設会社の報告」を調べることです。
県庁ビルにヒビが入っているなんていう重大な内容なら、ニュースになっていてもおかしくありません。「地震 県庁 建設会社名」でググれば1秒で分かることです。めんどくさがらずに調べましょう。
2、あるらしいよ!
この話はよく「伝言ゲーム」に例えられます。最初に与えられた情報を又聞きしていくと、最終的に全く違う内容に変わっているという「アレ」です。一番最初は確信を持って伝えられることも、二人以上を経由すると「〜らしい」になってしまいます。一語一句完璧に覚えられる超人なんてそう滅多にいるもんじゃありません。
3、すぐ拡散して!
これが最も厄介な代物で、発信してる本人は「正義感」で情報を発信しています。ついついこのような言葉を使って「情報のソース」を名乗りたがります。
しかし!大事なのは情報が正しく発信されることです。一番最初に発信された人の意図が伝わっていなければその情報に価値はありません。「発信した人が言ったこと」と「自分が言ったこと」は完全に分離された状態で伝達されていなければ、それは拡散してはいけない情報です。
以上を踏まえると、このツイートに不足しているのは「信用できる情報源」です。タレコミレベルの情報を簡単に鵜呑みにして流すようではいけません。記者はこのようなタレコミを聞いたらすぐ記事にするのではなく、きちんと信用できる情報源を探しに行きます。だから記事には「誰が情報元なのか」が「必ず」記載されています。ドラマでよく聞く「ウラ取り」というやつですね。これがないものは全部疑ってかかるべきです。
それでも君はリツイートボタンを押せるか
これだけのことを一瞬で判断し、RTボタンを押すその手を一度引く。これが出来るようになればネットリテラシーは身についたと言えるでしょう。でもそれが出来ない人が多いから何度も何度も同じような騒動が起きてしまうわけで、その度にRTボタンを押した人は「だって俺は押しただけだし」と開き直ってしまいます。
リツイートボタンの先には、何千人、何万人という人の世論を動かす力があります。「みんなが押しているから」という集団心理に負けることなく、そのリツイートボタンを押さない勇気を持つことが、サバイバーへの大きな一歩です。
押したその瞬間からその世論に責任を持つことが求められる以上、その情報が間違ってた時「いいや!自分はデマに加担していない!」とキッチリ言えるような人間になれるための手助けになれば幸いです。
情報の適切な取り扱い方は、またいずれ機会のある時に。
JR西日本よ Aシートに一体何を求めているのだ
平成30年10月24日、JR西日本は一部の新快速に有料座席サービス「Aシート」を導入すると発表しました。
12両編成の新快速車両を1両改造し、コンセント付きリクライニングシートを設置することで快適性を図るというのが目的のようです。全国的に有料着席列車の普及が進む中、関西圏で遅れを取っていたJR西日本がいよいよ導入に本腰を入れるとあって、鉄道ファンの間でも早速話題をかっさらっていきました。
JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線、一部新快速に有料座席サービス「Aシート」を導入へ。
— 鉄道新聞 公式アカウント (@tetsudoshimbun) October 24, 2018
12両編成の新快速の1両に快適性を高めた有料座席を設けます。着席料金は500円です。
→https://t.co/luPHrhoMV0 pic.twitter.com/2yoVrIyVjc
それにしてもJR西日本の新快速といえば「速くて」「便利で」「快適クロスシート」と非常にサービスが良いことで有名ですが、そこに有料座席を作るというのは相当の賭けのように感じます。着席保証だけでは差別化を図れないと感じているのでしょうね。
びわこエクスプレスの代替という可能性
「びわこエクスプレス」とは、朝に一本、夜に二本だけ走っている通勤特急で、平日の遠距離通勤者向けに「着席保証」を実現した列車です。しかし特急列車であるため、着席保証の割に価格はお高めです。それが「Aシート」の導入で僅か500円で乗れるようになる驚きの改革な上に、全席にコンセントまで付いてきます。これはもう「びわこエクスプレス」の客も完全に奪うことになるでしょう。やるじゃないかJR西日本!これで18きっぱーも大喜びだ!
…と思っていました。あの一文を見るまでは。
えっ…!?乗るまで分からない「着席保証」
通勤列車における有料座席の存在意義とは「座って通学・通勤したい」という要望を叶えられる一点にあります。先にも述べましたが、特にJR西日本のような根本的に車両が快適なエリアでは尚更「お金を払ってまで座りたい」と言える点は「着席保証」にあると言えるでしょう。
ところがJR西日本によると…この乗車整理券は券売機で発売されるのではく…。
>お席で乗務員から乗車整理券をお買い求めください。
…えっ?
>空いているお席に自由にお座りいただけます。
一体何を言っているんだ…。それは「着席を保証しない」という意味ではないのか?
前言撤回ッ!それではびわこエクスプレスの上位互換ではないし、むしろ着席すらままならないギャンブル列車ではないですか。こんなの誰が使うんだ!!!
JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線の一部新快速に有料座席サービス「Aシート」を導入へ https://t.co/y1jOGkXhPX
— ひろばのさるの (@hirobanosaruno) October 24, 2018
> 座席で乗務員から乗車整理券を買い求めるシステム
京都でAシートに乗ろうと並んでたら満席で結局普通車に立ち乗りさせられる未来しか見えない。着席保証じゃないと制度の意味無いのでは。
神戸新聞の取材に対し、JR西日本は「座って快適に移動したいというニーズは高い。今後、ダイヤや運転区間について詳細を詰めたい」と回答しています。「座って」と言っている以上着席保証をお約束できる自信があるということなのでしょうか。私にはとても実現できるように思えないのですが、謎は深まるばかりです。