セントレア空港ラウンジは「MOTTAINAI」の戦場であるという話
「年末年始の帰省ラッシュ」がニュースでよく見かけられるようになると、いよいよ1年が終わるという実感が湧いてきますね。
私は実家が県内なので、帰省と言ってもガラガラになった通勤電車で帰るだけなんですが、身内の中には上京した人も居るので、それなりに気にはなるニュースではあります。
さて、そんな帰省ラッシュの定番といえば「新幹線」ですが、中には飛行機で帰る人も居ると思います。混雑している空港は誰だって嫌ですよね。
待ってるだけで年を越してしまいそうな保安検査場には、いつまでも上着を脱がず、ベルトも外さず、再三の注意も虚しくカッターを持ち込んでしまう人も続出し、普段よりも一層余裕をもった行動が必要となります。
だからといって国内線で2時間も前から空港へ行くのも時間を持て余すので嫌ですが、そんな悩みを解決してくれるのが空港ラウンジです。
広い待合室、飲み放題のジュース、騒がしい子供の居ない静かな空間で優雅なコーヒーブレイク…。年末年始のようなラッシュ時期ともなれば、気分はまるで王様です。
羽田、成田を始めとした主要空港なら勿論のこと、地方空港でもよく見かけるようになりました。私の拠点である中部国際空港(セントレア)には何とラウンジが9つも存在します。規模の割に随分多いぞ!
ラウンジ入室には基準があって、一般的には基準が厳しいほど「質が良いラウンジ」と言われていますが、セントレアの場合は例外で、一番入室基準が緩い「プレミアムラウンジ・セントレア」の方が質が良かったりします。
プレミアムラウンジ・セントレアの凄いところは…
ただのカードラウンジなのにビールが飲める!
次に、カードラウンジなのにビールが飲める!
そして、カードラウンジなのにビールが飲める!
この3つです。しかもビールが飲める上に、到着後でも使えるとあって、行くと大体人で埋まっています。一般的なカードラウンジは有料です。これはすごい!
(ま、僕はビール飲まないんだけど…)
しかも、地元名菓を大量に取り揃えており、最近何かと話題の「八十亀ちゃん」が意地でも人にあげないことで有名になった「しるこサンド」もちゃんと取り揃えあります。ぶっちゃけ「軽食だけ」で言えば羽田の国内線ANAラウンジより上と言っていいでしょう。
あっちは入室基準がもっと厳しい割に、柿ピーとか入った軽いおつまみしか無いので、酒を飲まない人には正直言って魅力が分かりません。
唯一の欠点は、このラウンジが「制限エリア外にある」ということです。つまりここでのんびりしていたら、飛行機に乗り遅れるということです。時間には注意しましょう。
一方で制限エリア内にもラウンジがあります。こちらはANA・JALの上級会員しか利用できない「基準が厳しい方のラウンジ」になりますが、実は中がすごくショボい!
このラウンジの残念なところは…
航空会社のラウンジなのにビールが飲めるだけ!(狭い)
次に、航空会社のラウンジなのにビールが飲めるだけ!(狭い)
そして、航空会社のラウンジなのにビールが飲めるだけ!(狭い)
この3つです。しかもビールが飲めるだけ(狭い)な上に、到着後は使えないとあって、行くと大体人が居ません。一般的なカードラウンジでよりも低い待遇です。これはひどい!(しかも私はビールを飲まない)
しかも、地元名菓と言うほどでもない「岩チョコ」が鎮座しているだけで、プレミアムラウンジより品数が少ないです。座席にも全部にコンセントが備え付けてあるわけではなく、見た目にも快適そうとは言えません。名古屋人はこの残念すぎるラウンジを見て「修行なんかやるもんじゃねぇな」と悟るわけです。
ですが、私はこのラウンジの真の実力を知っています。それは「MOTTAINAI」を捨てる利便性という実力です。
世間でやれ「贅沢なラウンジ!」だの「高級ラウンジ!」だの言われている場所の多くは、広いスペースと豪華な軽食ばかりが目にいってしまいます。しかし、空港ラウンジ本来の目的は「出発までのひとときを快適に過ごす」ことです。
広いということは、それだけ「移動に不利」ということの証であって、ラウンジの中で遭難してしまっては意味がありません。その点このラウンジは狭いことが逆に利便性にかなっています。入室から10秒で座席にたどり着けるラウンジなど他には無いでしょう。逆も然りです。
また軽食も、沢山あれば「MOTTAINAI」からそれだけ試したくなるのが人間です。ビールもそれだけ進みますね。ですがそのせいで体調を崩したり、現地で美味しいものが食べられなくなったら問題です。
ただそこに邪魔されない席があり、適度につまみとフリードリンクがあり、どんな方向オンチでも10秒ですぐに搭乗口へ向かえる。
「ほーいいじゃないか。こういうのでいいんだよこういうので。」
これが、セントレアの強みです。羽田の豪華なラウンジをもってしても、この利便性には敵いません。今では私のお気に入りの一つです。
ステータスをお持ちの方は、是非利用してみてください。「MOTTAINAI」の煩悩から解脱された皆様であれば、きっと満足いただけると思います。
「セントレアの制限エリアは専用の国内線ANAラウンジがないのでクソ」という話はよく聞きますが、実のところを言うと共用ラウンジは入室から着席まで超コンパクトに纏まっていて、飲み物はもちろんおつまみも地元銘菓が置いてあり普通のANAラウンジより充実していたりします。ここはマジ便利。 pic.twitter.com/hD3qTyBVKP
— さるのっち隊長 (@hirobanosaruno) July 6, 2019
それでは今回はこの辺で。皆さま良いお年を。