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やあ、また会ったね。

JR西日本よ Aシートに一体何を求めているのだ

平成30年10月24日、JR西日本は一部の新快速に有料座席サービス「Aシート」を導入すると発表しました。

12両編成の新快速車両を1両改造し、コンセント付きリクライニングシートを設置することで快適性を図るというのが目的のようです。全国的に有料着席列車の普及が進む中、関西圏で遅れを取っていたJR西日本がいよいよ導入に本腰を入れるとあって、鉄道ファンの間でも早速話題をかっさらっていきました。

それにしてもJR西日本の新快速といえば「速くて」「便利で」「快適クロスシートと非常にサービスが良いことで有名ですが、そこに有料座席を作るというのは相当の賭けのように感じます。着席保証だけでは差別化を図れないと感じているのでしょうね。

びわこエクスプレスの代替という可能性

びわこエクスプレス」とは、朝に一本、夜に二本だけ走っている通勤特急で、平日の遠距離通勤者向けに「着席保証」を実現した列車です。しかし特急列車であるため、着席保証の割に価格はお高めです。それが「Aシート」の導入で僅か500円で乗れるようになる驚きの改革な上に、全席にコンセントまで付いてきます。これはもう「びわこエクスプレス」の客も完全に奪うことになるでしょう。やるじゃないかJR西日本!これで18きっぱーも大喜びだ!

 

…と思っていました。あの一文を見るまでは。

えっ…!?乗るまで分からない「着席保証」

通勤列車における有料座席の存在意義とは「座って通学・通勤したい」という要望を叶えられる一点にあります。先にも述べましたが、特にJR西日本のような根本的に車両が快適なエリアでは尚更「お金を払ってまで座りたい」と言える点は「着席保証」にあると言えるでしょう。

 

ところがJR西日本によると…この乗車整理券は券売機で発売されるのではく…。

>お席で乗務員から乗車整理券をお買い求めください。

…えっ?

>空いているお席に自由にお座りいただけます。 

一体何を言っているんだ…。それは「着席を保証しない」という意味ではないのか?

 

前言撤回ッ!それではびわこエクスプレスの上位互換ではないし、むしろ着席すらままならないギャンブル列車ではないですか。こんなの誰が使うんだ!!!

神戸新聞の取材に対し、JR西日本「座って快適に移動したいというニーズは高い。今後、ダイヤや運転区間について詳細を詰めたい」と回答しています。「座って」と言っている以上着席保証をお約束できる自信があるということなのでしょうか。私にはとても実現できるように思えないのですが、謎は深まるばかりです。

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