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やあ、また会ったね。

ネットリテラシーは「現代のサバイバル術」だ!

「ネットリテラシー」を身につけて ネット社会で生き残れ!

フェイクニュース」「デマ情報」「バカッター」…今まで色々な言葉が生まれては「情報を正しく受けとることの重要性」が問われてきました。特にこの数年はマスメディアもその重要性を鑑みて「デマに注意しましょう」といった注意喚起を行うようになりましたね。

自慢ではないですが、私はこの事態を遥か昔(具体的には震災直後)から察知し、ずっと警鐘を鳴らしてきました。情報社会で生き残るための「サバイバル術」を知ることは、ネットの世界で長く生きていくための重要なスキルです。

 

人はそれを「ネットリテラシーと呼びます。貴方もこれを読んで立派なサバイバーとしての大事な一歩を踏み出しましょう。

まずは「ネットリテラシー」をググってみましょう

kotobank.jp

はい、全部読みましたね。まだ読んでない人は一度戻ってちゃんと読み直しましょう。

ここに書いてあることが全てです。何も難しいことではありません。世間一般的に「やってはいけませんよ」「やったら犯罪ですよ」といったことはもちろん「うわさ話」「いじめ」「大嘘つき」といったことをやらない。たったこれだけで8割のスキルは磨かれたようなものです。ネットリテラシーなんて大層な言葉の割にやってることは実にシンプルです。

本当に気をつけなければならないのは「悪意のない行動」

では本当に気をつけなければならない残りの2割は何かというと、「友達が交通事故に遭った」「すごくお買い得な商品を見つけた」「災害情報が送られてきた」など「誰かから受け取った情報を扱う時」です。

自分が調べたり、関わっていない情報を扱う時、「それは本当の情報なのか」と一度立ち止まることが出来るかどうかで1割

その情報を見極め、適切な形で取り扱うことが出来るかどうかで1割です。

この2割が本当に身につけなければならないスキルです。この部分に関して「気をつけましょう!」と言ってくる人は多いですが、どうすれば気をつけられるのかまで教えてくれる人はあまりいません。昔は経験で覚えたものですが、今それをやるともう取り返しが付かないので、失敗する前にしっかり磨いておきましょう。インターネット老人会名誉会員おじさんとのお約束だぞっ!

残りの2割はここに注目しよう!

ネットリテラシーが本当に必要になる時、大抵の場合そこには「拡散したくなるような情報」が転がっています。 例えば友人からリツイートで「災害情報が送られてきた」という例で考えてみましょう。 

建設会社の知り合いから聞いたんだけど、この前の地震であの県庁ビル、重要な鉄骨にヒビが入ってて倒壊の危険があるらしいよ!すぐ拡散して!

重要なポイントは3つ!ここに注目しよう。

  1. 建設会社の知り合いから聞いた→伝聞情報(人から伝えられた情報のこと)
  2. あるらしいよ!→不確実な可能性
  3.  すぐ拡散して!→考える時間を与えない
 1、建設会社の知り合いから聞いた

ズバリ「誰から話を聞いたのか」がポイントです。今回は建設会社の知り合いから話を聞いたとありますので、やるべきことは「その知り合いが誰なのか」を調べること、そして「建設会社の報告」を調べることです。

県庁ビルにヒビが入っているなんていう重大な内容なら、ニュースになっていてもおかしくありません。地震 県庁 建設会社名」でググれば1秒で分かることです。めんどくさがらずに調べましょう。

2、あるらしいよ!

この話はよく「伝言ゲーム」に例えられます。最初に与えられた情報を又聞きしていくと、最終的に全く違う内容に変わっているという「アレ」です。一番最初は確信を持って伝えられることも、二人以上を経由すると「〜らしい」になってしまいます。一語一句完璧に覚えられる超人なんてそう滅多にいるもんじゃありません。

3、すぐ拡散して!

これが最も厄介な代物で、発信してる本人は「正義感」で情報を発信しています。ついついこのような言葉を使って「情報のソース」を名乗りたがります。

しかし!大事なのは情報が正しく発信されることです。一番最初に発信された人の意図が伝わっていなければその情報に価値はありません。「発信した人が言ったこと」と「自分が言ったこと」は完全に分離された状態で伝達されていなければ、それは拡散してはいけない情報です。

 

以上を踏まえると、このツイートに不足しているのは「信用できる情報源」です。タレコミレベルの情報を簡単に鵜呑みにして流すようではいけません。記者はこのようなタレコミを聞いたらすぐ記事にするのではなく、きちんと信用できる情報源を探しに行きます。だから記事には「誰が情報元なのか」が「必ず」記載されています。ドラマでよく聞く「ウラ取り」というやつですね。これがないものは全部疑ってかかるべきです。

 それでも君はリツイートボタンを押せるか

 これだけのことを一瞬で判断し、RTボタンを押すその手を一度引く。これが出来るようになればネットリテラシーは身についたと言えるでしょう。でもそれが出来ない人が多いから何度も何度も同じような騒動が起きてしまうわけで、その度にRTボタンを押した人は「だって俺は押しただけだし」と開き直ってしまいます。

リツイートボタンの先には、何千人、何万人という人の世論を動かす力があります。「みんなが押しているから」という集団心理に負けることなく、そのリツイートボタンを押さない勇気を持つことが、サバイバーへの大きな一歩です。

押したその瞬間からその世論に責任を持つことが求められる以上、その情報が間違ってた時「いいや!自分はデマに加担していない!」とキッチリ言えるような人間になれるための手助けになれば幸いです。

 

情報の適切な取り扱い方は、またいずれ機会のある時に。